将来的に何か目的もなく、漠然と進学しようと考えているのなら、保育士の資格が取得できる大学や、専門学校に進学することを勧める。なぜなら、全国的に保育士の人手が足らず、求人はあふれかえっているからである。近年、不景気ということもあって共働きの夫婦が増え、子供を預ける必要に迫られている家庭が多い。また、世間の流れもあってか、出産のために退職を余儀なくされることなく、産後も復職し働きやすい環境が整いつつある。
しかしながら、ニュースや新聞でもよく取り上げられるように、現状では、全国的に保育所の数が足りていない。費用の安い公立の保育所は飽和状態で、待機児童は数知れない。しかし、産休から復帰しなければならない女性にとっては、順番が回ってくるまで待機などしていられないので、その他の私立の認可保育園や、それも無理であれば無認可保育園に子供を預けるしかない。そのような私設の保育園に求人の張り紙をしていることがよく見受けられる。
保育園が足りずに、待機児童も増えているが、世話をする保育士も足りずに常に求人情報を出しているのが現状なのである。保育士の資格があれば、自身に子供が生まれても子育てが一段落すると、また現場に復帰することができる。その頃には、自身の子育ても経験しているので、経験を生かしながら、よりよい保育ができるだろう。実際の保育園では、正職員の保育士をサポートするために、40代50代の保育士が働いている。保育士を一生の仕事として考えてみて損はない。